世界自然遺産となった奄美大島の価値は、固有種や希少な動植物だけではありません。
自然と共に生き、自然を畏れ、感謝する文化が今も息づいていることも、奄美の大きな魅力だと考えます。人もまた、「生物多様性」の一つでしょう。
私は、ガイドが旅行者に最も伝えてほしいのは、まさにこうした物語だと思います。
「奄美では、山に入るときも海に入るときも、昔から『とぉーとがなし』と心の中で唱え、自然への感謝と敬意を表してきました。」
この一言が、旅行者は景色を見るだけではなく、奄美の精神文化にも触れることができると想います。
これまでの「うがみしょーら」「ありがっさま ありょーた」「とぉーとがなし」は、どれも相手や自然への敬意を大切にする言葉です。人間は所詮、自然には勝てません。
そうした言葉が今も暮らしの中に残っていることが、奄美の大きな誇りだと考えます。









